つなげる、尽くす

一見難しいと思われることを、分かりやすく伝えることができる人が好きだし、そういうことができる人のことを本当のデザイナーというのかもしれないなと思う。

梅原真さんのことは、過去にもブログで書いたことがあると思うけど、私にとってはまさに上記のような尊敬すべきデザイナー。梅原さんは、あるインタビューで、「デザインは、生活者とモノ・コトのあいだにパイプをつくること」と言っている。考え方はごくシンプルだけど、そのパイプのつなぎ方には、独特の梅原節があって、そこも大好き。もっというと、どの仕事にも、そこはかとなく共通する梅原節があるけれども、いわゆるグラフィック作品としては様々なタッチや方向性があって、そこにもまた「デザイン」を作家としてではなく、モノ・コトに寄り添う姿勢、パイプのつなぎ役として徹底する姿勢が垣間見れると思う。

ああ、これ好きだな

と私が思うものには、「誰かのために」「何かのために」という滅私のスタンスからはじまる創造があるように思う。もちろん自分のためでもあるんだけど、そこは2番め以降にあって、一生懸命誰かの素敵さを伝えることに情熱を注いでいるモノに、私は特に深く感じ入ってしまうのだ。

デザインという仕事は、作品づくりではなく、誰かのために尽くすことなんではないか。私はまだまだ修行が足りないから、ついつい言葉を尽くしてなんとか伝えようとしてしまうけど、梅原さんのように、黙してもつなげられるようなデザイナーにならなくては、と思う。

余談だが、梅原デザイン事務所の公式サイトがいつの間にかできていた。そのサイトのドメインが「umegumi.jp」。うちの子どもは今5歳で、年中さんの「うめ組」だ。こうゆうくすっと笑ってしまう感性もまたとっても素敵だな、と思う。

2018-10-23 | Posted in 散文のようなものComments Closed 

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